わが青春のアルカディア 無限軌道SSX VOL.1【DVD】
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2011/12/09
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
これを書いている時点で、松本零士さんはご存命です。81歳。よし、ならば好き勝手なことを書こう。
「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」についてです。内容ではなく作品を取り巻く事情について。
松本零士さん作品と私。
私は直撃世代ちょい下あたりです。私にはヒットしませんでした。松本零士さん作品の隣にある作品を見てきたような気がする。ガンダムとかタイムボカンシリーズとかね。
「999」のメーテルとか、「宇宙戦艦ヤマト」の森雪を見て、すごく女性の瞳に気合を入れている作品群があるのは認識してました。
その、女性の瞳が気持ち悪かった。
私は松本零士さん作品に詳しくありません。ヤマトもフルで見たアニメシリーズはありません。映画も。
「999」はなんとなく流れを知っています。最初と最後がアニメ特集番組で放送されたり、学校から早めに帰ると再放送をしていたので途中でのエピソードとかを総合すると、どうやらこういう話らしい。ということはわかります。
あ、思い出した。DVDで「999」の映画を見たよ!1作目が面白かったけど、2作目はファン映画になっちゃってて話も何もなくなっちゃってたんだ。
そんな感じで私の知る世界の隣で一つ大きな世界があることだけ知ってます。
wikipediaによると1970年代後半から1980年代にかけて松本零士さん作品一大ブームがあったそうです。
松本零士さん作品の大宇宙
松本零士さん作品の世界は基本的にすべてつながっています。ドラゴンボールの初期にアラレちゃんが出てきましたが、あんな感じです。
うろ覚えで申し訳ないですが、「999」にメーテルと同じぐらい目に気合が入ったお姉ちゃんが海賊の格好で出てきたような覚えがあります。エメラルダスですね。
メーテルと偉く友好的にしゃべってたような覚えがあります。姉妹なのかなと思ってました。
松本零士さん作品一大ブームが終焉して数十年後の現在、俯瞰でその世界を見ると腑に落ちないことが一つあります。それは「すべてがつながっていることに意味はあるのか?」
はっきり言えば、ありません
ラスボスの共有とかはないです。各々が各々の目的のために宇宙を航海しているけど、敵の根源は同じで主人公の誰かの物語でそれを撃つ!!ということでもないらしい。
後述する理由で、結果的になくなったというよりは、最初からそこまでの意図はなかったようです。
「大宇宙で運命がすれ違う妙」を楽しんでほしいってことですかね、俯瞰で見てしまうと目的意識がほしいけど、ブームの渦中なら「スゲー!」となるでしょう。
ハーロック
これらを踏まえてようやく「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」です。その主人公のハーロックについてです。
作品群を貫くテーマがなくても松本零士さん作品の大宇宙ではハーロックが一番のキーマンに据えられていたようです。
ハーロックは以下の通り。
1.1978年。宇宙海賊キャプテンハーロック
漫画は打ち切り。アニメは完走
2.1982年。わが青春のアルカディア
映画。前年に公開された「999」が興行成績11億円にたいして、本作はその半分。
3.1982年。わが青春のアルカディア 無限軌道SSX
打ち切り。当時のアニメは50週(一年)放送するのが習わしでしたが、22週で終了。
その影響で次回劇場作「QUEENエメラルダス」の制作中止。
後の2作品は「宇宙海賊キャプテンハーロック」の前日談の話のようです。劇中内の時系列はこんな感じ。
2.わが青春のアルカディア
未視聴。wikipediaによるとトチローがアルカディアを作っているときの話らしい。
3.わが青春のアルカディア 無限軌道SSX
アルカディア号発進!wikipediaによると「999」のメーテルや鉄郎の父親の登場が予定されていたらしい。その前に打ち切り。
1.宇宙海賊キャプテンハーロック
トチローは肉体はなく、アルカディア号のメインコンピューターとして登場。
まとめ。わが青春のアルカディア 無限軌道SSX
松本零士さん作品のすべてをつなぐ最初の物語として作成されたが、視聴者の興味はすでに別のものに移っていた。
ってことでしょう。
即物的なインパクトとして、アルカディア号のメイン人格となっているトチローの人間時代を描くというフックも作ったのですが振るわなかったようです。
なぜスパロボTがわが青春のアルカディア 無限軌道SSXを参戦させたのか。
スパロボVの宇宙戦艦ヤマトで”戦艦枠”ができました。それまでもマクロスやナデシコと軸が戦艦のアニメは参戦しましたが、話のメインは搭載機のバリキリーやエステバリスでした。まともな戦力が戦艦だけなのは宇宙戦艦ヤマトからです。
宇宙戦艦ヤマトから不思議の海のナディアを経由して、なぜ「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」参戦に至ったのか。
「スタッフに松本零士さん好きがいた」「戦艦特化したアニメがほかになかった」のどちらかじゃないでしょうか。
んで、なぜ完走した「宇宙海賊キャプテンハーロック」ではなく打ち切られた「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」なのか?
下記のどちらかが理由でしょうね
- 打ち切りになってしまった松本零士さん作品の集大成作品を、自分たちなりにでも完結させてみたかった。
- 松本零士さん作品を俯瞰で見るほど時が過ぎ去った現在、前日談からやった方が初見のプレイヤーが飲み込みやすい。(スパロボ的に話がつながっていなくても)次作で「宇宙海賊キャプテンハーロック」をやるつもり。だって戦艦メインものって少なすぎるんだもん、大事に使っていかないと。
そのうち「999」が参戦したりしてね。武器にアルカディアとクィーン・エメラルダス号を従える感じで。
----
やっと吐けた!
ハーロックって「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」の主人公の名前だっけ?ハーロックとタイトルを銘打った作品があったような、、、から始まって
え?「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」って打ち切りなの?なんで打ち切り作品を、、、、と謎が深まり、
気が付いたら松本零士さんワールドの流行の盛衰まで考え込んでたよ!(wikipdiaを3,4ページ読んで、まとめただけだけどね)